多度津オリーブへの想い

農事組合法人 たどつオリーブ生産組合 山地ナガ子さん

「ぶどう畑だった頃の
あの景色を、

オリーブで取り戻したい。」

農事組合法人 たどつオリーブ生産組合山地ナガ子さん

2013年まではぶどう畑を人に貸していたんですけど、その方が高齢になられたということもあって土地が戻ってきたんです。私は小学生の頃から、太陽の下で真っ黒に日焼けしながらぶどう畑で農作業を手伝いをしていました。最盛期の頃の白方ぶどうは本当にすごかったですから。だけど、だからこそ、ぶどう作りにはものすごい労力がかかることも知っています。それを今から一人でやるのは大変だし、かといって土地を放っておくわけにもいかないし…と悩んでいたことがオリーブをはじめたきっかけでした。実は家のそばにオリーブの挿し木を行う場所があったりして、数年前からオリーブ畑がどんどん大きくなっていく様子は見ていました。それで気になり始めて、申し込んでみたんです。県からの補助も手厚いし、植えるときには息子と義理の兄に手伝ってもらえたので無理なく始めることができました。
先日、10年ぶりくらいに家の2階を片付けていたら、昔の白方の景色を撮った写真が出てきたんです。そこには海岸線ぎりぎりまでぶどう畑が広がっていて、とってもきれいで懐かしかった。こんなにみんな畑をやってたんだって。今はもう手つかずになってそのほとんどが山に戻ってしまったけど、今度はオリーブであの頃のような景色を取り戻せたらいいな、なんて思っています。オリーブってかわいんですよね。実はもちろん、葉っぱだけ見ていてもかわいい。木もすごくキレイだし、植わっているだけでも和むから育てがいもありますね。オリーブが好きな若い人も多いから、「自分もやってみようかな」と思ってもらえるんじゃないかとも期待しています。私の所は植えたのが最近なのでまだまだ収穫はそれほど多くはないけれど、想像以上に木の育ちが早いんですよ。手で一つひとつちぎるから、たくさん実がついたら大変なんでしょうけど、そうなってくれたらうれしいなって今から期待しているんです。

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