多度津オリーブへの想い

農事組合法人 たどつオリーブ生産組合 渡邊 雅春さん

会社をつくることも、
オリーブづくりの一部でした。

古くから米作をやってきた家に生まれたのですが、あまり将来性を感じることができず、社会人になってからは化粧品の会社で働いていました。営業として日本中で働き、その後、自分で化粧品会社をつくりました。もう35年になる会社なのですが、以前から付き合いのあった多度津町長から「米作らないんだったらオリーブつくらんか?」と言われ、2011年からその会社とは別にオリーブ生産を始めました。オリーブは動脈硬化を予防するオレイン酸や抗酸化作用のあるポリフェノールを豊富に含むため健康や美にもつながっている植物です。化粧品の事業経験とどこかでつながっているのかもしれません。とはいえ栽培をはじめてから2年はほとんどほったらかしで、3年目からようやく手をかけるようになりました。真夏の炎天下での、水まきや草刈りなどを行うのは本当に大変でした。ですが収穫量は徐々に増え今ではかなりの収穫量になりました。子育てと同じで手がかかった分、愛着は深いですね。
私だけでなく、たどつオリーブ生産組合全体の収穫量はぐんと増えています。東京などの都心でも接触する機会が増えて行くはずです。以前は小豆島で行っていた搾油も間に合わなくなり、2015年に「株式会社 蒼のダイヤ」をつくり、生産、加工、販売を地元の多度津で丸ごとできるようにしました。オリーブの生産者は高齢者の方が多いです。そうなると農地を手放す人が増えてしまうかもしれない。せっかく持っている技術をムダにしておくのはもったいないということで、シルバーの方たちを正社員として雇用することも考えています。また会社をつくることで、若い人の働く場所を残すことができるようになり、地元に新しい雇用を生む事にもなります。オリーブの木と同じように、多度津という場所も育てていかなければいけない。そんな想いを胸に、会社という苗を育て始めたところです。

渡邊 雅春さん
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