多度津オリーブへの想い

オリーブを摘む秋山義充さん

オリーブと、オリーブを育てる人たちを、
育てていきたい

多度津の農業委員会の会長という立場もあり、以前の町長さんと、生産者がいなくなった荒廃地の対策を考えなければいけないと話し合っていました。そんなときに県の方からオリーブの話を持ちかけられたんです。話を聞いているうちに興味がわいてきて、たとえメンバーが自分一人でもやってやろうと思っていました。元々フロンティア精神が強い性格ですから。ジャングルみたいな耕作放棄地を切り拓いて、土地を整備していきました。キレイにしすぎて県の補助が受けられなくなりそうなくらいまで(笑)。そんな姿勢を見て刺激を受けたのか、少しずつ仲間も増えていきました。それでもオリーブの苗を植えて間もない頃は大変でしたね。そもそもどういう育ち方をするかもわからないし、今までやってきたぶどうと除草法がちがい戸惑うこともありました。最初の頃は本当にやっていけるのか心配でしたが、2年目、3年目と手探りでなんとか木を育て、実のふくらみ具合を見ているうちに「これならいける」と思うようになっていきましたね。今では毎年1ヘクタールくらいずつ面積が広がっていっていますが、もっともっと増やしていきたいと考えています。
元々、山梨や島根にも負けないくらい質の高いぶどうをつくってきた土地。本当に日本一のぶどうだと思います。そんな質の高い果物を育ててきた、水はけがよく肥沃な土壌、そして何より、農家のみんなが培ってきた確かな技術によってオリーブの木もすぐに大きくなってくれました。今では、育ってきた木を見て、自分たちにもできるかも、という気持ちで仲間になってくれる人たちが毎年増え続けています。今は自分がリーダーとしてみんなを引っ張っていますが、後継者のことも考えなければいけない。オリーブの木を育てると同時にその木を育てていく人たちの成長にも取り組んでいます。この土地一面が、いつかオリーブの美しい緑で染まる日を夢見ながら。

農事組合法人 たどつオリーブ生産組合 代表理事 秋山義充さん
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